振袖を着ているときの所作のポイント

公開日:2025/03/15  

所作

振袖は華やかでおめでたい雰囲気を演出しますが、洋服と比較して動きにくく、和服特有のマナーが求められます。そのため、振袖を着ているときの所作のポイントを知っておくことが大切です。本記事では、立ち方や座り方、歩き方のマナーをはじめとして、さまざまなシチュエーションを想定して振袖着用時の所作のマナーを紹介します。

立ち方・座り方・歩き方のマナー

振袖を着ている時は、立ち方・座り方・歩き方といった基本的な所作が重要です。これらを正しく身につけることで、振袖姿がより一層美しく見えます。

立ち方のポイント

振袖を着ている時の立ち姿は、美しい振袖を際立たせる重要な要素です。背筋をしっかり伸ばし、顎を適度に引くことで姿勢が整います。足は閉じて内股気味にし、脇を軽く締めるとエレガントな印象になります。

両手はブラブラさせずに体の前で自然に組むか、おへその位置に軽く添えるのが良いでしょう。振袖を着た後は、全身が映る鏡の前で自分の立ち姿を確認し、姿勢や所作を客観的にチェックするのがおすすめです。

座り方のポイント

振袖を着て座る際には、長い袖や華やかな帯への注意が必要です。袖が床について汚れないよう、両袖を重ねて膝に置きます。帯が崩れないように椅子に浅く腰かけ、足を揃えて座ると美しい姿勢が保てます。

背筋を伸ばして座ることで、振袖の華やかなシルエットをキープできるでしょう。成人式などで長時間座る場面では、これらを意識することで、着崩れや汚れを防ぎつつ快適に過ごせます。

歩き方のポイント

振袖を着て歩く際は、歩幅を小さめにし、内股気味でゆっくり丁寧に歩くことが大切です。大股で歩くと、着崩れや裾を踏む原因になるため注意しましょう。

右手を軽く着物の端に添えると裾が広がりにくく、優雅な印象を与えます。また、足元ばかり気にして猫背にならないよう意識してください。落ち着いた歩き方が、振袖の上品さをより引き立てます

階段の昇降・トイレのマナー

振袖を着ている際には、階段の上り下りやトイレの利用時に特別な注意が必要です。袖や裾を汚したり着崩れを引き起こしたりしないために、それぞれの動作におけるポイントを押さえておきましょう。

階段の上り下り

振袖で階段を移動する際、最も気をつけるべきは「袖」と「裾」です。まず、振袖の長い袖を左手でまとめて持ち、袖が階段に触れて汚れないようにしましょう

また、右手で振袖の裾を軽く持ち上げることで、裾を踏んで転倒したり着崩れたりするのを防げます。上り下りの際は、一歩ずつ丁寧に進むことが大切です。急がず慎重な動作を心がけることで、安全かつ美しい振る舞いが保てます。

トイレの入り方

振袖を着てトイレを使用する際には、袖と裾が床に触れないよう細心の注意を払いましょう。まず、両袖をまとめて帯締めに挟むことで袖が垂れ下がるのを防ぎます。その後、振袖、長襦袢、裾よけの順にめくり、全てをまとめてまくり上げます。

このとき、片手でおさえても構いませんが「着物クリップ」を使って帯に固定すると、より安全かつ簡単です。トイレの床は濡れている場合があるため、動作は慎重に行いましょう。

用を済ませた後、袖や裾を元の位置に戻す際にも床に触れないよう気をつけてください。また、まくり上げた着物を戻す際には、全てを整えて着崩れがないか確認することも忘れないようにしましょう。

その他の場面でのマナー

最後に、様々な場面におけるマナーを紹介します。

乾杯などで腕を上げるとき

振袖姿で乾杯をしたり腕を上げたりする際は、袖が広がりすぎないように意識しましょう。片方の手で袖口を軽く抑えながら腕を上げると、エレガントに見えます。

このとき、脇を軽く締めることで姿勢が引き締まり、美しい印象を与えます。そのまま腕を上げると袖が乱れたり、腕が露出しすぎたりしてせっかくの振袖姿が台無しになりがちです。袖の扱いに配慮することで、振袖らしい品格を保てます

物を拾うとき

振袖を着た状態で物を拾う場合、両袖を片手でしっかり持つことが大切です。屈む際には、膝を曲げず腰を軽く落とすイメージで動作すると、振袖特有の美しいシルエットを維持できます。

裾が崩れないように両膝を揃えながら、ゆっくりと丁寧に腰を下ろすのがポイントです。焦らず慎重な動きを心がけることで、着物を汚さずに品良く所作をこなせます。

写真撮影時のポージング

振袖での写真撮影では、立ち方やポーズに気を配るとシルエットが一層引き立ちます。全身写真を撮る際は、背筋を伸ばし、顎を引く基本姿勢を忘れないようにしましょう。手は体の前で自然に組み、体を少し右に向けて左肩を前に出すポーズがおすすめです。

この角度だと振袖のメイン柄が綺麗に写り、優雅な印象を与えます。また、袖の柄を強調したい場合は、両腕を少し上げて脇を締めながら撮影すると、振袖の特徴が際立ちます。

まとめ

振袖はその華やかさで特別な日を彩りますが、所作に気を配ることでその美しさが一層際立ちます。立ち方では背筋を伸ばし、手を自然に組むことでエレガントな印象を与えましょう。座る際は袖を膝に揃え、帯を崩さないよう浅く腰掛けるのがポイントです。歩く時は小さな歩幅でゆっくりと進むのがポイントです。階段では袖と裾を持ち、丁寧に移動しましょう。トイレでは袖や裾をクリップで固定し、慎重に動きましょう。写真撮影時は体を斜めにして柄を際立たせると美しく映ります。乾杯や物を拾う際も、袖を抑えつつ優雅に動きましょう。これらのポイントを意識することで、振袖姿がより気品に満ちたものになります。

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