振袖の試着にはどんな服装で行けばいいの?

公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/06/14

考える

成人式や結婚式の晴れ着である振袖。自分に似合う振袖を選ぶには、試着がおすすめです。振袖を購入したりレンタルしたりする際には、飾られている状態だけでなく試着することで、理想通りの振袖を選べます。試着が必要な理由と、試着する時にどんな服装で行けばいいのか、試着の流れについてご紹介いたします。

振袖の購入・レンタル前に試着を行うべき理由

振袖を購入したりレンタルしたりする前に試着が必要なのは、振袖のつくりが洋服とはまったく異なるためです。振袖は色や柄と肌色の相性、同じ着物でも体型によって柄の出方も変わります。そのため、カタログや画像で見た時と実際に試着した時では印象が異なることがあるのです。

洋服のSMLといったサイズと同様に、着物も全体の長さや袖の長さ、横幅の長さに違いがあります。実際に着付けることで、自分が着こなせるサイズかどうか判断できます。またコーディネートの点からも試着が必要です。

振袖は1枚で完結するのではなく、帯や帯まわりの小物、衿まわりの色や柄合わせによって大きく印象が変わります。自分らしいコーディネートにするためには、いろいろな小物を実際に合わせて選ぶことが大切です。自分に似合う振袖を選び、自分らしく着こなすためには試着が大切なのです。

振袖の試着に行く際の服装選びのポイント

振袖の試着に行くとき、服装選びにはポイントがあります。振袖を着た時に「外から見えない」、「着付けのラインを崩さない」、また「振袖を汚さない・傷つけない」「脱ぎ着しやすい」ことが大切です。

気を付けるのは「首まわり」「袖」「足元」

振袖を着たときに、ちょっとしたところから洋服が見えると振袖の雰囲気を壊してしまいます。振袖の色や柄の出方を見たいのに、洋服の色や形が目に入ると振袖本来の印象が分かりにくくなってしまうのです。まず振袖の襟元はV字の形です。

トップスはVネックやUネックがベスト。丸首でも良いですが、あまり詰まったものやタートルネックは避けましょう。袖口も洋服と違って大きく空いていますので、手首から少し上まで肌が見えます。

袖は半袖や七分袖、手首まであっても簡単にまくり上げられるものにします。ブラウスなど袖口に余裕がなくまくれないものは避けましょう。足元はズボンならまくれるものを、スカートならマキシ丈は避けふくらはぎまでの丈にします。

きちんとした試着の場では足袋に履き替えることもありますので、タイツやストッキングは避けて脱ぎやすい靴下にしましょう。

着付けのラインを崩さない

試着の際には、全体的にタイトな服装がおすすめです。振袖を美しく着こなすためには、直線的なラインが必要です。厚地やモコモコした素材では、きっちりとした着付けができません。襟やフードつきもNGです。身体にフィットしたトップスとインナー、ボトムスもタイトめなものを選びます。

フレアスカートや硬め・厚地のしっかりしたスカートは、内側からラインが広がり気味になるため、試着した時と本番と印象が変わってしまう恐れがあります。また、上から帯やヒモで締めますので、スカートはぎゅっと抑える形になります。

スカートなら薄地のタイトやナロースカートでしわになりにくいもの、パンツならスキニータイプなど細身のものがベストです。

振袖を汚さない・傷つけない

試着は多くの人が袖を通すため、出来るだけ汚さない、傷つけない配慮が必要です。アクセサリーや腕時計など、傷つけるものは着けていかないようにしましょう。また、着物と肌が直接触れないように気を付けます。

着物の素材はほとんどが正絹です。汗がつくと汗じみを作ってしまい、変色してしまいます。夏場でもノースリーブなど肌の露出が大きい服は避け、少なくとも半袖以上にしましょう。暑い季節は汗とニオイのケアも忘れずに。髪の長い方はアップスタイルがおすすめ。

振袖に汗や汚れ、スタイリング剤が付くのを避けられ、着付けもしやすく、当日により近い雰囲気で試着ができます。

脱ぎ着しやすい

試着では、着脱のしやすさ脱いだり着たりがしやすいことも大切です。試着は1着で決まることはほとんどなく、少なくとも2~3着、すてきな振袖が多ければ5着以上お試しすることもあります。

試着時間が限られている場合、私服の脱ぎ着に時間がかかってはもったいないですね。ワンピースやロングブーツ、ボタンの多い服は避け、短時間で脱ぎ着できるものを選びましょう。

振袖を試着するまでの流れ

振袖の試着ができるお店では、予約して行った方が待ち時間が少なくスムーズです。スタッフに説明を受けながら気になる振袖を選んでいきましょう。事前に気になる振袖がある場合は、写真スクショなどを見せるとスムーズです。

いくつか候補を選ぶ時には、自分の好みだけでなく他の人の意見を取り入れてみるのもおすすめです。友人や家族と一緒に行ったり、スタッフさんのおすすめを聞いたりしてみましょう。

自分で選んだものを着てみると思ったのと違う、ということがあったり、他の人の見立てのものが意外に似合ったということがあります。ふだん洋服では着ないような色味を選んでみるのも楽しみです。試着するときはスタッフさんに着付けてもらいます。

足を肩幅より少し狭いくらいに開き、ふらふらしないよう踏ん張って頑張りましょう。迷うときは試着した様子、帯や小物を変えたときの様子をそれぞれ撮っておき、あとで見比べると良いでしょう。

まとめ

この記事では、振袖を試着する際の服装選びと試着の流れについてご紹介しました。振袖の試着は、洋服の試着とは違った準備が必要です。試着の予約時間や流れはお店によって異なりますので、心配なことがあれば事前に確認しておくと安心です。きちんと準備をして試着にのぞみ、自分にぴったりの振袖とコーディネートを選びましょう。

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