振袖を大人に着こなすコツ
成人式で着る振袖を「大人っぽく着こなしたい」と考える新成人の人も多いことでしょう。振袖を大人に見せるには、振袖の色や柄、髪型やメイクに気を配ることが大切です。本記事では、大人に見える振袖の選び方について深掘りして解説します。成人式を控えている高校生やその両親の参考になれば幸いです。
大人っぽく見える振袖の色・柄
成人式の振袖を大人っぽく着こなすためには、色と柄の選び方が重要です。
色選びのポイント
まず、色選びでは黒、ブラウン、グレー、紺色、落ち着いた赤といったシックなカラーがおすすめです。黒は無彩色で重厚感があり、全体的に取り入れるとシックな印象を与え、小物使いでも他の色を引き立てます。
ブラウンは黒より柔らかく温かみがあり、肌をきれいに見せる効果もあります。とくに、イエローベースの人におすすめです。グレーは知的で上品な印象を与え、黒ほど暗すぎず女性らしい雰囲気を演出します。
チャコールグレーで大人っぽさを、ライトグレーで柔らかさを出すなど、選び方次第で印象が変わります。紺色は黒よりも柔らかく、落ち着きを保ちながらも女性らしい着こなしが可能です。
そのため、ワントーンコーディネートにも適しています。赤色は意外にも大人っぽさを出せるカラーで、特にエンジ色やボルドーといった深みのある色合いが成人式にぴったりです。
柄選びのポイント
柄選びにおいては、シンプルな装いを心がけると大人っぽさが際立ちます。無地の振袖は潔さがあり、黒無地ならクールに、色無地なら上品にまとまるでしょう。無地が物足りない場合は、ワンポイントの花柄を取り入れるとおしゃれ度がアップします。
大きめの花柄も控えめに施せば上品さを損なわず、華やかさをプラスできます。また、古典柄は縁起の良いモチーフが多く、黒や紺、ブラウンといったベーシックカラーとの相性も抜群です。柄のサイズを小さめにすれば、シックで落ち着いた印象に仕上がります。
大人に見せるには小物も大切
成人式の振袖を大人っぽく着こなすためには、小物選びも重要なポイントとなります。ここでは、小物選びの具体的なポイントを紹介します。
差し色を活用する
まず、差し色を使ってコーディネートにメリハリをつける方法です。振袖全体が単調に感じる場合、帯締めや伊達衿などの小物に黄色や赤、ピンク、グリーンといった鮮やかなカラーを取り入れてみましょう。これらの色を差し色として使うことで、コーディネートにアクセントが生まれます。
ただし、大人っぽさを保つためには差し色の使用範囲を全体の1割〜2割に抑えることが大切です。過剰な配色は華やかさを通り越して落ち着きを失ってしまう可能性があるため、あくまで控えめに取り入れることを心がけましょう。
バッグ・草履の色を統一する
次に、バッグと草履の色を揃えて統一感を出すことも大切です。バッグと草履は、全体のコーディネートの中でも目立ちやすい部分です。そのため、これらを同じ色や似た色で揃えることで、洗練された印象を演出することができます。
色がバラバラだと全体のまとまりが損なわれてしまうため、特に大人っぽい装いを目指す場合には注意が必要です。専門店では、振袖に映えるおしゃれな小物や、素材や色が統一されたバッグと草履のセットが豊富に取り揃えられています。ぜひ活用してみてください。
振袖姿を大人に見せるための髪型・メイクのポイント
成人式の振袖を大人っぽく着こなすためには、髪型とメイクが非常に重要です。それぞれのポイントを押さえることで、顔立ちや雰囲気を大人らしく引き立てることができます。
髪型のポイント
大人っぽい印象を作るためには、まず髪色に注目しましょう。おすすめは、黒髪やダークブラウンなどの落ち着いたカラーです。日本人女性の魅力を際立たせる黒髪は清楚で上品な印象を与え、ダークブラウンは洋服にも合わせやすく、自然なトーンで洗練された雰囲気を演出します。
次に、前髪のスタイルも重要です。「前髪なし」のスタイルはおでこを大胆に出し、クールで知的な印象を与えます。一方で、前髪を左右に流したりアップにしたりと工夫を凝らせば、「前髪あり」でも大人っぽさを出すことが可能です。
髪の長さによってもスタイルは変わります。ショートヘアの人は襟足をスッキリさせ、片方だけ耳にかけることでさらに大人っぽさを強調できます。ロングヘアの人には、タイトにまとめたスタイルがおすすめです。
後毛は出しすぎず、上品に仕上げるのがポイントです。シンプルな髪型に華やかな髪飾りを加えると、振袖とのバランスも良くなります。
メイクのポイント
髪型を整えたら、次はメイクでさらに大人っぽさを引き立てましょう。大人らしい顔立ちには、やや長めの眉尻が効果的です。短い眉尻は幼い印象を与えるため、アーチ眉で女性らしさを、平行眉でクールな知的さを演出するのが良いでしょう。
次に、ベースメイクでは立体感を意識します。ツヤ感のある下地を使い、ファンデーションは薄づきに仕上げましょう。必要に応じてコンシーラーを使い、シミや赤みをカバーします。特に丸顔の人は、鼻筋にハイライトを入れることで縦のラインが強調され、大人っぽい印象を与えられます。
最後にチークの選び方です。大人っぽさを出すには、ベージュやブラウン系のチークが適しています。頬骨の下から上に向けてサッと入れることで、ナチュラルで上品な仕上がりになります。鮮やかなオレンジやピンクはフレッシュな印象を与えるため、控えたほうが良いでしょう。
まとめ
成人式の振袖を大人っぽく着こなすには、振袖の色や柄選び、小物、髪型、メイクの工夫が鍵となります。シックな黒やダークブラウンなどの落ち着いた色合いや、控えめな柄を選ぶことで洗練された印象を演出できます。また、差し色を取り入れたり、バッグと草履の色を統一することで統一感をアップさせましょう。髪型では黒髪やダークブラウンを基調に、前髪なしやタイトなまとめ髪が大人っぽさを際立たせます。メイクでは眉尻を長めにし、ベースメイクで立体感を意識しながら、ナチュラルなチークを使用することで上品な仕上がりにできます。これらの工夫で、振袖姿をより魅力的に引き立てましょう。
