どうして成人式に振袖を着るの?由来について知ろう

公開日:2023/04/15  

群馬県館林市で、成人式に着る振袖を探していませんか?成人式といえば振袖を思い浮かべますが、なぜ振袖を着る習慣があるのか不思議に思いませんでしたか?そこで今回は成人式に振袖を着用するようになった由来を紹介します。いつ頃から振袖を着て成人式を行うようになったのでしょうか。また、成人式の発祥も紹介します。

振袖は江戸時代から続く伝統的な衣装

振袖が誕生したのは江戸時代といわれています。もともと振袖は、子ども用の小袖でした。振り八つ口の開いた着物で、子どもの高い体温を逃がす役目があり、若い女性や成人前の男性も着用していたそうです。

袖が次第に長くなった

江戸時代前期には、若い女性が着る正装の着物の袖丈が次第に長くなったようです。実際に、元禄時代には袖丈は55~95cm程度だったのが、江戸末期になると95~122cm程度に。袖丈が長くなったのは、袖を振って厄を祓うため・舞台で踊りを披露したときに長い袖だと所作が美しい・求婚に答えるためなど、さまざまな説があったといわれています。

また、江戸時代中期以降には正式に子どもや未婚女性の衣装となりました。現在着られている大振袖の袖丈が120cm程度なので、短いものから60cm程度長くなっています。

晴れ着として着用するように

江戸~明治時代にかけて、振袖は未婚女性の第一正装として浸透しました。振袖は袖が長く、日常生活を送るには不便で向いていなかったからです。その後も踊り子の衣装として振袖を使用するように。しかし、それだけではもったいないということで、特別な日に振袖を着る風習に変化したという背景があります。

成人式はいつから始まったのか

成人式は成人したことを祝福する行事です。また、家族や周りの人たちへ、自分の成長した姿を見せるための大切な式です。成人式では久しぶりに地元の友達と集まったり、同窓会があったり楽しいことがたくさんあります。現在は身近になっている成人式ですが、いつから始まったのでしょうか。

埼玉県蕨市で戦後始まった

20歳で成人式を行うようになったのは、1946年(昭和46年)と、実は戦後からだったのです。敗戦した日本が、将来のある若者に希望を持ってもらいたいと、埼玉県蕨市で青年祭が行われました。埼玉県蕨市で行われ、ほかの県にも影響しはじめ、1948年(昭和23年)には国民の祝日として成人の日が制定、全国的で新成人を祝うようになりました。

毎年1月15日が成人式だった

成人の日が制定されたのは当初1月15日で、成人式はこの日に行われていました。しかし、祝日の一部を月曜日に移動させることで土日とつなげ、3連休にするハッピーマンデー制度の導入。成人の日は、2000年(平成12年)から1月の第2月曜日に変更されました。

成人年齢が18歳に

明治時代から日本では、成人年齢は20歳と定められていましたが、民法が改正し、2022年4月1日から成人年齢が18歳変更されました。成人式も18歳で行うようになるのか話題となりましたが、2023年の成人式は、ほとんどの自治体は20歳のみ。18歳は大学受験や就職活動などと忙しいため、今後も20歳で成人式を行う自治体が多いようです

なぜ成人式に振袖を着るのか

成人式といえば、女性は振袖を着る方が多いですが、なぜでしょうか。しかし、成人式で振袖を着用する義務もないのです。

大人になる自覚

人生の節目である20歳のお祝いの日に、普段とは異なる衣装や髪型で、目に見える形で成長をお祝い。そうすることで大人になる自覚を芽生えさせる目的があるようです。また、成長した姿を両親や周りの方へ見せて感謝を伝える意味もあります。

厄払いや清めのため

振袖ほかの着物と比べて袖が長いことが特徴です。日本では古くから、振るというしぐさに、厄払いやお清めの意味をもっています。よって、成人式では厄払いや身を清めるために振袖を着用しています。また、神様に振袖を着た女性の安全祈願、幸せを願うといった、縁起物ともいわれています。

未婚女性の第一正装

振袖は現在でももっとも格式が高く、未婚女性が着る着物です。冠婚葬祭は日本での4大儀式、その中の冠が成人の日にあたります。人生の節目となる、冠の日に第一正装である振袖を着用してお祝いすることに意味があるようです。

成人式に振袖を着る必要はない

成人式といえば振袖が当たり前かもしれませんが、さまざまな事情もあり、必ず振袖を着る必要はありません。成人式に着ていく衣装にとくにルールはないので、スーツ・ワンピース・私服でも大丈夫です。最近ではスーツで成人式に出席している女性の方も多くなっています。

まとめ

振袖は江戸時代から着られている伝統的な衣装で、袖丈は55~95cm程度でした。次第に袖丈が長くなり、日常生活に不便ということで、特別な日に振袖を着る風習になったとされています。成人式の発祥は1946年、埼玉県蕨市で行われた青年祭。敗戦ムードで希望がなかった日本ですが、未来に希望を持ってもらいたいと、成人をお祝いするようになりました。現在では1月の第2月曜日が成人の日となり、成人式を行っています。成人式に振袖を着用する理由は、大人になる自覚を持たせ、家族や周りの人に自分の成長した姿を見せることで感謝を伝えます。また、振袖を着用することで厄払いや身を清める意味もあるようです。

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